何も変わらない

話は曖昧なままで朝を迎えてしまった。
何とも理不尽な形で私は何も伝えることが
できずに終わってしまったというべきなのか。
それでもいつもと変わらない毎日が
今日もまたここで始まっていた。
そして今日もまたいつもと同じように
同じ人と同じような会話を続けているんだ。
何も変わらない。そこで私が何を告げたとしても
何も言えなかったとしても
変わるものはそこには何もなかったんだ。
そうだったんだ、元々何もなかったんだ。
そう思わなければ、乗り越えて行けない。
毎日見る同じ顔に持つ気持ちが消えない限りは。